2018年9月8日土曜日

韻を踏まないラップ

 ラッパーと聞くと自己紹介をめちゃくちゃするとか、ストリート育ちの悪そうな人たちを連想するのはきっと僕だけではないはずです。そもそもラップというのはアメリカの黒人文化からやって来ているものです。それが1990年代に日本語ラップとして定着した歴史があります。
 それではラップと聞いて何を連想するのかというと、韻を踏むことではないでしょうか。韻を踏むとはどういうことかというと、母音が同じ単語を連発することです。りんご、ヒント、信号、ミント、金庫などを組み合わせてラップを作っていくのです。ラッパーといえばフリースタイルも挙げられますが、これはネタ帳を用意するのではなく、即興でトラックに合わせて韻を踏んでいくので、とてつもなく頭の回転が早く、なおかつボキャブラリーが豊富でないとできない荒技なのです。
 これだけヒップホップやラップが定着したわけですから、韻を踏まないラップや少し自信のない人のラップがあってもおもしろいのではないかと感じます。韻を踏まないラップでもメッセージ性が強かったり、アーティストにカリスマ性があったりするとラップとして成立すると僕は思うのです。

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