本は本として出版されるために、本当に多くの人が介入し、はじめて1冊の本として出版化されるのです。ところが、ネットは自分で発信することが可能なので、第三者を介在せずに、発言できてしまいます。ここにメリットとデメリットが存在します。メリットは発言権のない一般市民が声なき声をあげることができる点。デメリットは、第三者が介入しないので、嘘や噂にすぎないこと、つまり真実ではない発信がなされてしまう点です。
学生の頃、レポートを提出する際に、参考文献や引用文献を記す必要がありました。しかし、本は信頼できるものでも、ネットの引用は避けるようにと教授からの指導がありました。これは前述のように、多くの人の目に触れていないものは信頼に値しないという理由からなのです。
とはいえ、すべてのネットの情報や発信が嘘だと断言できる術もなく、ただ単に文献のほうが多くの人が携わっているので信頼できると言っているだけの話です。僕は先日、ネットで調べ物をしていたのですが、ここで素晴らしいサイトに出会いました。実体験を踏まえた内容、文章のわかりやすさ、細かいところまで疑問を突き詰めているところに感動し、まるで書籍を読んでいるかのような錯覚を覚えました。
情報化社会において正しいものか、そうではないものかを判断するのは、他人ではなく自分の目なのであると勉強させられた出来事でした。
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