学生時代によく話しかけてきてくれた人が「統計学がおもしろい」と言って統計学系の講義を僕に強く勧めてきたことを、最近になってよく思い出します。それは僕が彼の話をもっと素直によく聞き、統計学の素晴らしさについて教えてもらっていればよかったと後悔しているからです。おそらく統計学は、なんにでも通じる学問です。
たとえば、野球の打者であれば、ピッチャーの配球の統計を学び、次は必ずヒットを打つという決意で打席に立つでしょうし、逆にピッチャーはバッターの嫌いなコース、苦手な球種を組み合わせることで、バッターを抑えようとするのです。昔、弱小チームだったヤクルトスワローズを優勝に導いた名将、野村克也は過去のデータを活用するID野球を重要視していました。これは統計学を駆使して、弱いチームを強い勝てるチームへと変えていった典型例だと思います。
統計学はあくまでも、理論の問題です。インタビューアーに「長嶋さんは立教大学の何学部出身ですか?」と聞かれ「野球部です」と答えた長嶋茂雄さんのように、バッと来た球をガッと打つタイプの人には通じないものでもあります。
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