2017年8月9日水曜日

漢字の奥深さ

 英語で「ドクター」と言えば、医師です。医師は耳で聞くと「いし」となり、イントネーションを除き文字だけで考えると石、意思、医師のどの「いし」なのかがわかりません。漢字の「かんじ」でさえ、感じ、幹事、漢字が存在します。だから主語や文脈で判断するしかありません。
 そもそも漢字は中国からきたもので歴史があるものです。日本人は子どもの頃から漢字を習うので当たり前のように使いこなすことができますが、外国人にとっては漢字を勉強したり覚えたり、使うことは大変難易度の高いものでしょう。
 逆に考えると漢字は奥深いものであり、勉強すればするほどまるでスルメイカのように味わい深いものになるはずです。僕は子どもの頃から漢字が好きですが、好きだからこそ難しさを実感してしまうのも事実です。「サイトウさん」を漢字にするのだって、斉藤さん、斎藤さん、齋藤さんとどれを使えばよいのか迷ってしまうくらいですから。
 もともと漢字には意味があります。森林はこの中に木が5本も存在します。この漢字を見るだけで、木がたくさんある緑豊かな木々たちを想像できます。それから親という感じは木に登ってまで子どもを見守る親の姿を想像することができます。漢字が嫌いな人はこのように漢字ひとつひとつの意味を考えながら勉強してみると少しはおもしろく学習することができるのではないでしょうか。
 最後になりますが、漢字は豊かな表現に使える反面、はっきりしない曖昧な表現と受け取られてしまうこともありえます。外国人が日本人はイエスノーをハッキリ言わないと感じる理由は、このことが起因しているのかもしれません。

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