資本家と労働者で社会は成立しています。そして、ほとんどの人間が後者の労働者です。労働者には労働の搾取がついて回ります。資本家は労働者の搾取により利益を得ているからです。
例えば、スーパーの品出しを例にとってみましょう。労働者は初めての品出しに1時間かかりました。先輩の労働者から「次からは45分、できるなら30分で終わらせるように」と忠告を受けました。これが労働の搾取です。1時間の間にできるだけ労働者に多くの仕事をこなさせることで資本家は利益を得ていくのです。だから逆に搾取されたくないのであれば、ずっと品出しに1時間の時を費やせば良いのです。ですが、現実的にそれは不可能で、仕事ができないヤツと決めつけられ本人がいずらくなって、結果的に辞めなければならなくなるでしょう。
現実的に考えてみて、労働の搾取から逃れる方法がひとつだけあります。短期間の間(2週間くらい)に就職離職を繰り返すのです。1・2週間くらいなら新人とみなされるので、前述の通り、品出しに1時間かけても許される範囲内でしょう。しかし、これはとてつもなくスタミナのいる行動です。最低でも月に2回は面接をしなければなりません。そして、採用を勝ち取らなければならないのです。これができる人は一種の詐欺師的な要素を持ち合わせている人間です。
履歴書を書く労力、経歴をごまかす会話力、採用したいと思わせる力、これらがないと実現不可能なので、おとなしく労働の搾取をされながら生きていく道しか残されていません。
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