懐メロのような曲がテレビから流れてくると、ホッとしたり感動したり、昔を思い出したりします。聴覚が記憶を思い起こさせるのでしょう。とはいえ、懐メロは所詮、懐メロです。歌詞を聴いて「ん?」と耳を疑うようなものもあります。その時代には適していた言葉、セリフが現在では使われていなかったりすると失笑してしまうのです。
これはドラマや映画の映像、すなわち視覚から入ってくるものにも似通っていると思います。昔の映画を観て「おい、何だこの格好⁉」ということがあると、素直に映像の中に感情移入できなかったりします。僕は、昔のドラマを観ていてパンタロンを初めて観た時に受けた衝撃は忘れません。このようなパンツを若者が着用していた時代が存在していたことが信じられなかったからです。
話を戻しますが、流行語のようなものは最も時代を色濃く投影します。だから数年、数十年経ったときに驚きや失笑が生まれてしまうのは仕方がないことなのかもしれません。
不思議なもので、言葉は時代と共に、というよりも時代が言葉を作り出しているのかもしれません。
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