2017年1月8日日曜日

タレントは芸能プロダクションの駒なのか

 あまちゃんのテーマソングを聞くたびに、あの素晴らしいドラマと主演の能年玲奈さんのまぶしい笑顔を思い出します。あっのんさんでした。のんさんは本名の能年玲奈を名乗れなくなったみたいです。
 話は変わりますが、SMAPの草彅剛さんの新ドラマ楽しみです。あっもうSMAPではないのですね。芸能界はテレビやネットの普及により身近になったように感じますが、それは錯覚であり本当の所は内輪の人間しか真相を知らないし、また知らなくて良い世界なのかもしれません。
 それでも、のんさんがなぜ本名の能年玲奈を名乗れないのか、SMAP解散の理由がメンバー本人の口からいっさい語られなかった理由は何なのか。きっと誰もが知りたくなるものです。彼らにはファンがおり、そのファンたちが経済的に支えていたからビジネスとして成り立っていたわけです。
 能年玲奈さんも元SMAPのメンバーも芸能プロダクションに所属している(所属していた)タレントです。推測になりますが、芸能プロダクションから余計なことは公言しないと誓約書などで一筆書かされていると、当然真相は語れませんし、力関係上、タレントの方が弱いことは明らかです。ここで最大の疑問となるのがタレントは芸能事務所の駒なのか、ということです。
 新人のタレントを売り込むのに芸能プロは莫大な投資をします。投資したからには回収できなければ利益が出ません。利益が出なければ倒産してしまいます。芸能プロの社員、そこに所属していたタレント、タレントの卵たちも路頭に迷います。
 芸能プロではなく、もう少し現実的な視点から考えてみます。近所の美容院に行き、いつも担当してくれる美容師さんを指名したら「あ~彼、独立しましたよ。しかもうちのスタイリスト数名連れて独立しちゃったんですよ」と返答がありました。彼は独立し自分の店を構えたのでオーナーです。雇われていた一介の美容師を卒業したのです。これを芸能界に置き換えれば、タレントは所詮、芸能プロダクションに所属している時にはその会社の労働力商品です。労働する代わりに賃金を獲得し生計を立てています。ですが、そのタレントが芸能プロダクションを離れてもやっていけると、タレント自身が判断し、個人事務所を設立し独立した場合、雇われている立場を卒業し、個人事業主となります。芸能プロダクションとしては、これまでタレントに多額の投資をしてきたことを考えると、より多くの回収をし、自社に利益をもたらしたいので、今後しばらくは利益が出そうなら絶対にそのタレントを手放したくはないと考えるのが普通です。それらの問題が上記のタレント自身の発言として語られない理由なのだと思うのです。
 結論として、タレントは芸能プロダクションから独立して自分の個人事務所を作るまでは駒だと考えるのが妥当でしょう。彼らから本音の発言が全く聞けないことが何よりの証拠なのです。

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