2022年8月6日土曜日

加齢臭の反対

  知人で女子校に勤務している人がいるのですが、そんな彼から「若い子の匂いってわかる?」と言われて「いや、わからない」と僕は返答しました。そうです。今日は加齢臭の反対について。若い子からは甘いいい匂いがするのだそうです。スイーツ臭と呼ばれたりしますね。僕はこれからも女子校に潜入する機会はなさそうなので、若い子の匂いについてはわからないままなのですが、ぜひ1度嗅いでみたいと考えることはあります。変態的な意味ではなく単純にどのような匂いなのか興味があるからです。電車の中で1度女子高生らしき人が僕の隣に座り「あれっ何かいい匂いする」ということがありました。ですが、それはフレグランスの人工的な匂いでした。若い子の本当の匂いとは体臭という意味なのでしょう。

 人から敬遠される加齢臭は嫌な匂いなのだそうです。僕はこれもわかりません。明確におっさんから臭い匂いを嗅いだことがないからです。身近に存在した祖父からはヘアリキッドの非常にいい匂いがしました。祖父はとてもダンディーで僕の自慢の祖父でした。高三の冬に突然亡くなってしまいましたが、僕の中では今でもかっこいい存在ですね。元気なうちに亡くなると人は良い印象を持ち続けるので、死んでいるのにどこかで生きているような不思議な感覚にとらわれます。村上春樹の名作『ノルウェイの森』では、そんな状況を巧みに描写しているので、見たことがない人はぜひ1度拝読していただけることをおすすめいたします。

 冒頭の若い女性とのふれあいは、僕は一生ないと思うので、若い子の匂いを嗅ぐことはないのでしょうが、そのような匂いが存在することは頭に入れておきたいと考えております。匂いは五感の中でも最も人の記憶に残るものなのだと言われます。自然といい匂いを醸し出す女子高生は、いろいろな人を魅了しているという意味で期間限定の稀有な存在なのだと断言して良さそうです。



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