2023年9月8日金曜日

忘れてしまうこと

  記憶力の悪い人は、周囲の人から「忘れたのかよ」と度々突っ込まれるのでしょう。僕は記憶力は良くも悪くもなくいたって普通。以前に知り合った人でものすごく記憶力の悪い人がおりました。そんなに親しくなかったので軽く「忘れちゃった?」と尋ねると「うん。全然覚えていない」とのこと。その人とは疎遠になりましたね。だって一緒に遊びに行っても覚えていないわけでしょう。それは悲しすぎます。逆に記憶力の良過ぎる人も困ったものです。いろいろな人の電話番号とかいちいち記憶していて「キモっ」と感じてしまいました。そんな人とも疎遠に。

 人間は歳を取れば忘れてしまうもの。特に嫌な思い出はすぐに忘れるよう心がけると良いと思います。いつまでも恨んでいても仕方がありません。その意味で、忘れてしまうことは大切だと考えることもできます。そうです。忘れ上手になることです。仕事関係で辛い思いをされたかた、多いのではないでしょうか。そんな時にはがんばって忘れるようにする。つまり、思い出さない。すると気持ちが安定します。それからハラスメントをしない。自分が他人を苦しめているかもしれないと客観的に見てみることは大切です。年齢で人を差別しない。結婚しているかどうかで人を判断しない。そのようなことも重要です。できていない人多いと思います。これは僕自身にも言えることです。そういった無意識のうちの差別をしないこと。偏見は怖いものですからね。

 生前、母方の祖母が最晩年とはいえ「わたし今何歳だっけ?」と発言した時には食卓に笑い声が響き渡りました。今で言うところの軽い認知症ですね。その後すぐに亡くなってしまったので、誰にも迷惑をかけずに死を迎えたことは寂しいですが、良かったのかもしれません。人は生きているといろいろなことを忘れてしまいます。それは自然現象ですから、あまり気にせずに堂々としていれば良いのではないでしょうか。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿