人間の生涯はプラスとマイナスがゼロになるとよく言われます。つまり、良いことが100あるなら悪いことも100あるという意味です。けれども悪いことが続くと、人は「なんて運のない人生なんだ」と自暴自棄になってしまいがちです。
たとえば、車に乗っていて前の車がやたらと遅い、しかも自分の行く方行く方へ前方の車も進んで行く、そしてやっといなくなったと思ったら次々とタイミング悪く信号が赤になる、とかです。こんな状況の時に、運が悪いと考えてしまうのは当然です。コントロールできない現象のことを運と呼ぶのです。
学生がテスト勉強を必死に頑張り100点を取ることは、運ではありません。その学生の努力による賜物です。ところが学校を卒業し、就職の流れになったとたんに、コネがあるかどうかが出てきてしまうので、実力だけでなく運の問題が発生してしまいます。コネのある学生は「運も実力のうち」と言いますが、大半の真面目な学生はコネを持たないので、運に頼ることはできないのです。
運はコントロールできないもの、実力とは違うものと頭に入れておくだけで、クヨクヨ落ち込むことは減りそうだと思います。
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