先日、電車に乗ったら定番の優先席が3席ありました。両側はおばあさんが座っており、真ん中は空いていました。すると、右側のおばあさんが目の前に立っている10代らしき若者に「座ったら?」と話しかけたのです。そして、若者はワイアレスイアホンを外して「次で降りるので大丈夫っす」と断りを入れていました。その後、次の駅で若者は片足を引きずって降りて行きました。僕はその時、おばあさんが若者に声をかけた理由を知りました。そうです。その若者は足の不自由なかただったのです。同時におばあさんの洞察力に感動をいたしました。昨今は自分のスマホを見ているだけの人が多いです。かくいう僕もその1人。目の前にいる人を観察する余裕はありません。そんな中、そのおばあさんはきちんと足の不自由な若者を見抜いておりました。「すごい」の一言に尽きます。素敵な年の取り方をしていると感じました。たいていは若者が高齢者に「どうぞ」と席を譲るのが一般的。冒頭のようなケースもあるのだと頭にインプットすることができ、僕も経験値が高まりました。
電車の中は社会の縮図と換言できそうです。本当にいろいろな人がおります。中でも障がいのあるかたとの向き合い方は、非常に気を使う部分です。僕は一度、保育系の施設で多動性の障がいのあるお子さまと関わったことがあります。よく動くので視界から目を逸らさないよう、必死でした。最初の頃は大変でしたが、慣れてくると愛着が出てきて、彼との別れはとても寂しいものでした。今、どうされているでしょうか。
冒頭のおばあさんを見習って、僕も観察力を身につけて人間力を高めたいという目標ができました。そのためにはとりあえず、電車の中でのスマホいじりはやめなくてはなりません。それから人間観察。これは僕は得意なほうですので、電車の中でキョロキョロしている不審な人間を目撃したら僕である可能性が高いので、お気付きの際はぜひ一声おかけくださいませ。
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