僕は本当に偉い人は地位や名誉ではなく、人から尊敬される人柄にあると考えております。一昨日、ボクシングの世界チャンピョンで4団体統一王者に輝いた井上尚弥選手。彼は、本当に偉い人の分類にあたるでしょう。インタビューで彼は「父親から、本当に強い人はその強さを誇示しない。弱い者に優しくできる人だと教わり、そう育てられた」と言っておりました。井上尚弥選手は本当に謙虚で、ボクシングを知らない人がその人となりを見たときに「この人が本当に強いの?」と驚く人も少なからずいると思います。実際僕の周りでも「華奢でとても強そうに見えない。そもそもこの子がボクシングをするの?」とおっしゃる人もいて、僕は彼のすごさを力説するのですが、反応はいまいち。それからボクシングは立派なスポーツであるにも関わらず、未だに「ボクシングはただの殴り合い」と差別的な発言をする人もいて、非常に歯がゆい部分でもあります。僕が謎だと思うのが井上尚弥選手が4団体を統一したときにテレビのニュース速報が流れなかったこと。それから国民栄誉賞の候補にすら上がっていないこと。これらも不思議だと感じてしまいます。
どこの世界にも偉そうな人は存在するものですが、彼らはリスペクトされません。それから魅力的な人は質素であったりします。某洋服屋の社長が昔、普通に西武池袋線に1人で乗車してきたのを目撃したときには感動すら覚えました。しかも彼は座らずに立っていたのです。石神井公園駅で降りて行きましたが、その存在に気づいていたのは僕ひとりでした。まさかあの有名社長が電車に、しかも1人で乗車してくるとは誰も思わなかったでしょう。会社社長はイメージ的に運転手付きの黒ベンツで移動する。漠然としてはいますが、そのように感じている人は多いのではないでしょうか。とにかく偉い人は謙虚な人なのだと思いますね。大きい家に住んでいるとか、車を何台も所有しているとか、そういったことを望まない人なのだと感じます。
僕が尊敬に値する人は謙虚な人だと断言ができます。そして僕自身もイラストレーター業界で名の知れた存在になっても決して驕らず、謙虚でいたいと考えております。それは別に人から尊敬されたいとかいうことではなく、謙虚なことはかっこいいことだと考えるからです。冒頭の井上尚弥選手をこれからも僕は応援し続けますし、さらに上の階級に行っても謙虚であり続ける彼を全日本国民が認める日が一刻も早く来ることを願ってやみません。
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