知人の画家の女性が画家としての活動にピリオドを打ちました。理由は結婚するからというのと、絵では食べていけない、つまり生活ができないから。とても淡い素敵な絵を描く絵描きさんでした。そのことをLINEで知った時には、胸が張り裂けそうになりました。「あれだけ絵がうまくても夢諦めなきゃいけないの?」と率直に思いましたね。「ツンデレくんは諦めないでね。応援してるから」とその子は言ってくれました。かわいらしい感じの女性なので素敵な奥さんと母親になるのだと思います。そのために夢を諦めるわけですからね。何かを辞める時、諦める時には勇気が必要だと思います。その意味で、知人女性は思い切った決断をしたと言えるでしょう。
毎年恒例のプロ野球の戦力外通告の番組。あれを見ていていつも思うのですが、夢を諦めることはとても辛いことだと思うのです。なかなか踏ん切りがつかない、ということも十分理解できます。戦力外通告をされた選手たちに共通するのが、冴えない表情。キラキラしたプロ野球選手のオーラが彼らには一切ありません。皆無。途方に暮れた表情とでもいいましょうか。とにかく同じような雰囲気を醸し出しているのです。そういえば、僕自身も芸術家になりたいという夢を諦めた人間です。芸術家には資産がないとなれません。昔で言うところのパトロン。そういった応援してくれる人たちがいないとなれないものなのです。芸術家と言えば?で名前が真っ先に挙がるのが岡本太郎。彼は大金持ちのご子息。お金の心配をせずに芸術活動ができたことは羨ましい限りです。「お金の心配をしなくて済むなら、俺だって芸術家になれる」そう考える若者はたくさんいますし、絵のうまい人は本当に掃いて捨てるほど存在するのです。ごく一部のラッキーな人たちが日の目を見るのであって、一般的な人は「ただの絵のうまい人」で終わってしまうのが現実なのです。
保育系の仕事をしていた時にも、絵を諦めた人がいました。「もう少しで絵本の出版までこぎつけたんですけど、頓挫してしまって・・・」と言った時の彼の表情は、戦力外通告をされた元プロ野球選手の表情に酷似していましたね。それでも子どもたちからは絵のうまい先生として大人気だったので、彼は彼なりに現実を受け入れていたのだと僕は信じたいです。みなさまの中で夢を諦めた人はいらっしゃいますでしょうか。きっと多くの人が何かを諦めていると思います。恋愛面においても、本当に大好きな人と結ばれた人はごく少数だと思われます。とにかく、諦めることは恥ずかしいことではありません。特に人間関係。しつこくすることは最悪の行動です。相手の気持ちを考えて、潔く身を引いて諦める。それが大事でしょうね。
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