2023年6月1日木曜日

遠足

  大人になると遠足はなくなります。ある職業を除いて。それは学校の先生や、保育園の先生、学童の先生ですね。僕は学童で働いた経験があるので、大人になっても遠足を経験しました。しかし、大切なお子さまの命を預かっているので、素直に楽しめるわけではありませんでした。それでも遠足は楽しみな行事のひとつでしたね。遠足に行く前と行った後ではお子さまの状況が全然違くて、成長して帰宅するので遠足は大事なイベントなのだと思います。身近な子どもが今日遠足。彼は成長して帰ってくるでしょうか。思い出話を聞かせてもらえるか楽しみな部分。最近は学校のことをあまり話してくれませんね。そのうち「ウザい」とか言われてしまうのでしょう。

 自分が子どもの頃の遠足の楽しみはやはりおやつでした。僕の頃は物価も安かったのでおやつは300円分まで、とか一応ルールがありました。今は300円じゃほとんど何も買えませんよね。物価の高騰はいつまで続くのでしょうか。それから遠足といえば靴擦れ。どうしてもテンション上がって新しいスニーカーを履いて行きたくなるのですが、遠足は歩くので履き慣れたスニーカーがベスト。僕自身も靴擦れになった苦い思い出があります。それ以外は遠足はふつうに楽しいイベントでした。大人になって電車に乗った時に遠足のお子さまの団体を見かけると「あ〜遠足の時期だ」となります。同時に先生方は大変だな〜と身を持って感じる瞬間です。自分が学童にいる頃には、最も思い出深いのが多摩動物公園にみんなで行った時でしょうか。子どもたちが珍しいものを見るかのように目を輝かせていろいろな動物たちを眺めておりました。僕はその時デザインのセンスを買われて、カメラ担当だったのですが、結構うまく撮れたので、多少なりとも貢献できたのだと回想します。

 世の中にはいろいろな人がいます。当然、お子さまが好きではない人もいて、遠足で子どもたちと一緒に電車に乗ると車両を変える大人がいたりします。お子さまを見守る大人としては、そんな時にはちょっと申し訳ない気持ちになったりしましたね。子どもたちもテンションが上がって、電車の中で大きな声を出してしまう子もいて、見守るのも大変。学童で働いていた時に友だちに、その話をしたら「子どもと関わるの大変じゃん。よく勤まるね?」と驚かれたことがありました。基本的に保育系施設では女性が多いので、イメージ的に男性が勤める印象がないこともあるでしょうね。

 コロナも少し落ち着いてきて、ふつうに遠足に行ったりすることが可能となっております。親御さんはお弁当を作ったり、準備が大変だと思うのですが、お子さまが成長して帰宅してきた時の笑顔を見れば、普段の苦労も吹き飛ぶでしょう。これから遠足の人たちはぜひ楽しんできてください、というのが僕からのメッセージでしょうか。


 

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