2023年8月7日月曜日

久しぶりの再会

  保育系の施設で働いていた時のお子さまが、今日、近所のスーパーで働いていました。こちらサイドからすると久しぶりの再会。向こうは覚えていないと思うので一方的な問題ですが、会えて元気な姿が見れてとても嬉しかったです。きっと小学校の先生とかってこんな気持ちで歳を重ねていくのでしょう。子どもの成長は楽しみですし、よそのお家のお子さまは本当に早く成長しますよね。僕が再会を喜んだお子さまは当時小学校4年生で、初対面のお互いの印象は最悪でした。その子は僕の香水で頭が痛くなってしまい「お願いだから帰ってください」と言われたのです。傷ついた僕が施設長に相談したところ「帰らないでください」と言ってくれました。その数ヶ月後、たまたまその子と遊ぶことになりました。遊びは靴隠しごっこ。一緒に遊んだら僕のことを気に入ってくれて、以来非常に仲良くなりました。休みの日にバイクで信号待ちをしていたら横の車から僕の名前を大声で呼んでくれましたね。保育系の施設で働く醍醐味は信頼関係が築けることです。大人と子どもでは歳の差もありますし、価値観も人それぞれ。それでも仲良くなれたりするので、僕は人生を通じて貴重な経験をしたと回想いたします。

 時代が変わってしまい、保育系の施設は現在、お子さまと大人の距離感が遠いと感じます。知人では今でも保育系の施設で働く者がおり、彼女も同様のことを嘆いておりました。たとえば手をつなぐこと。シンプルに仲良くなれる行動なのですが、今では禁止の施設が多いと聞きます。世知辛い世の中だと思いますね。

 友だちにこの話をしたら「近所のスーパーなら、話しかけてみればいいじゃん」と言われたのですが、僕はいたしません。これは美学みたいなものです。向こうは保育系の施設の先生をよほどのことがない限りは覚えていないと考えるからです。仮に覚えていたとしても昔の話です。もう終わったこと。懐かしい感傷に浸るのは僕1人で十分。その子を巻き込むことはしたくないのです。唯一可能性があるのであれば香水の記憶でしょうか。僕が当時使っていた香水が不思議なことに今、流行っているのです。嗅覚の記憶は強いと言いますよね。「あっこの匂い、あの先生の匂いだ」となる可能性はゼロではありません。

 とにかく今日は久しぶりの再会ができてよかったです。お顔も雰囲気も本当に当時のまま成長をしていたので、面影がもろに残っていて鳥肌が立ちました。恋愛や就職に悩むことがあるとは思いますが、僕は陰ながら応援しておりますので、自分らしく生きて行ってください。今日はありがとうございました。またどこかでお会いできる日を楽しみにしております。


 

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