ショッピングモールで、おばあさんがお孫さんと買い物をしていました。お孫さんは推定ですが4・5歳といったところでした。僕は通りかかっただけなのですべての状況を把握していたわけではありませんが、とにかくお孫さんが何かを買ってほしいとゴネねており、おばあさんはそれをかたくなに拒否しているのでした。2人とも結構な大声でしたので、周囲にいた人は皆、気付いていたと思います。
子どもが「買って買って」とゴネることはよくあることです。おねだりをされる度に買い与えることは教育上良くないと思います(欲求にはキリがないので)。その意味で前述のおばあさんの行動は正解だと思います。
僕はショッピングモールをしばらくフラフラしていました。ざっと小一時間くらいでしょうか。すると、ソファーで眠る先ほどのお孫さんとおばあさんを再び見かけました。お孫さんの目の周りは真っ赤に腫れ上がっており、泣き疲れたことによるふて寝なのだと瞬間的に判断できました。
大人になると、人間は跳べないハードルを自分で勝手に設定し、諦めることを覚えてしまいます。だから、泣きつかれてふて寝をするほどのおねだり攻撃をするお孫さんと、その要求を完膚なきまでに拒絶するおばあさんを目撃して、何だか微笑ましい光景だと感じてしまったのでした。
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