一昨日の浅田真央ちゃんの引退会見は国民の涙を誘うものでした。14・15歳でシニアデビューし、トリプルアクセルを飛べばことごとく成功。若くしてフィギアスケート界の女王になりました。安藤美姫さんは「真央が大人になったら誰も勝てない」と浅田真央ちゃんの将来を讃えていました。女子のフィギアスケートをここまで盛り上げた功績は間違いなく浅田真央ちゃんの存在によるものです。フィギアスケートに全く興味がなかった僕でさえ、よく冬の時期はテレビで浅田真央ちゃんを応援しました。かわいくて素直で国民のアイドルのようなものです。年齢的にはもうとっくに浅田真央さんと呼ばなければならないのですが、アイドルだからこそ浅田真央ちゃんと呼んでしまうのです。
浅田真央ちゃんで思い出すのがトリノオリンピックに出場できなかった問題です。年齢制限をクリアできずに出場できなかったのですが、あの時もう少し、日本スケート連盟が働きかけていれば、と悔やんでしまいます。逆に考えると、年齢制限を下回っているのに世界一のフィギアスケート選手になってしまった浅田真央ちゃんは、やはりミラクル真央なのでしょう。
夏季冬季を含め、オリンピックで金メダルを獲得すると人生が激変すると言われます。残念ながら浅田真央ちゃんは金メダリストにはなれませんでした。ですが、記録よりも記憶に残る選手です。ソチオリンピックのフリーの演技は伝説と称されていますが、僕も日本で早起きしてテレビの前で応援していた記憶があります。演技を終え、すべてを出し切ったかのように泣き出した浅田真央ちゃんにもらい泣きしてしまった国民は少なくないはずです。日本人は「メダルメダル」と連呼しますが、メダルを獲れなくても忘れることのできない演技で、大きな感動を日本国民の心に残してくれました。そして、浅田真央ちゃんに憧れフィギアスケートを始めた少年少女が数年後、十数年後に大活躍する日が来た時、再び浅田真央ちゃんの偉大さを思い知らされるのだと思います。
最後になりますが、浅田真央ちゃんと言えば、天真爛漫なあの笑顔。彼女はまだ26歳の若者です。これからどの道に進もうとも、周りを一瞬で明るくさせるような笑顔で、新しい浅田真央ちゃんを見せて欲しいと思います。数々の素敵な演技をありがとうございました。
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