2019年1月12日土曜日

涙の理由

 人間は涙を流します。つまり、泣くということです。ゆとり世代よりも上の世代では「男が泣くのは親が死んだ時だけだ」と教育されてきたと思います。けれども、僕は男だろうが、女だろうが人間が涙を流すことを恥じることはないと考えています。そう涙に理由はないわけです。要は水をたくさん飲めば、その分、排泄するように涙を流すことも自然の生理現象と捉えるべきです。
 そもそも男のくせに泣くなというのは、漠然とした昔の強い男のイメージみたいなものがあって、そこに泣くという行為が存在しないからだけの話です。諸外国に比べても、日本人は謙虚と言いますか、感情をあまり表に出すことを嫌う人種だと思います。おそらく武士道の精神が今でも残っていて殺されるくらいなら自決するというような美徳が、涙を流すことを許さないのでしょう。

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