2022年4月20日水曜日

ペース配分

  人生にはペース配分が必要だと僕は考えております。いつもがんばり続けていると疲れてしまい、散々な結末になることがあるでしょう。だからと言って、がんばることを避けることはできません。人生には必ずがんばらなければならない時があるからです。たとえば受験。誰しもががんばっていい高校や大学に進学しようと躍起になります。当然のことです。日本は学歴社会ですから、受験をがんばらないと出世コースから脱落してしまうのです。脱落してしまうとどうなるかというとブルーカラーの仕事にしか就けない、悲惨な人生となってしまうのです。最近の子どもたちは、そのことに気づいていて、だからこそ将来なりたい職業ランキングの上位に会社員がランクインするわけです。僕が知り合いの子どもは「うちは貧乏だし、ボロボロのお家だし、大人って夢叶わない人多いから、看護師になる」とおっしゃっていました。堅実ですが、素晴らしい夢、目標だと思いますね。看護師は夜勤が大変そうですが、お給料は安定していますよね。人を助ける素敵な仕事だと思います。

 先日、電車に乗ったら隣に座ってきた女性が参考書のようなものを取り出し、マーカーで線を引き勉強している様子でした。おそらく資格試験のお勉強なのでしょう。この資格試験もがんばらないといけない時の一例となるものです。車の免許だってがんばらないと取得することができません。僕が教習所に通っていた時に「目視」を「めし」と読み違えていた学生さんは何度も何度も効果測定で不合格で、教習所に通うのを諦めてしまっていました。彼は一生車に乗れないのですが、資格試験はある一定の頭がないと通らないものとなっております。僕で言えば「この頭で司法試験はチャレンジできないよな」というように。以前予備校で「東大を受験する」と言っていた低偏差値の彼は予備校の先生から「東京国際大学かい?」とからかわれていました。結局彼は日東駒専の大学にも行けず、多くの人から笑い者にされていました。気の毒な話ですが、人間には身分相応というものがあるのです。

 人間は夢や目標を必ず持ちます。僕は夢を追う人に「諦めろ」などとは申しません。逆に応援するタイプの人間です。ですが、上記のように未分不相応の夢や目標は注意が必要です。ちなみに僕は受験失敗者なので反面教師的に学習をしていただければ幸いでございます。人生のペース配分を考えながらがんばってください。応援しております。



 

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