2022年10月24日月曜日

忘れるということ

  人は歳を取るといろいろなことを忘れていきます。身近に子どもがおりますが、彼が3歳くらいの頃によく近所の大きな公園に連れて行って遊ばせました。先日テレビで、その公園が取り上げられていたので「小さい頃よく行ったんだよ。覚えてる?」と尋ねたら「全然、覚えていない」と言われました。正直ショックでしたが、僕自身も3歳くらいの頃の記憶は皆無ですので、人のことは言えた義理ではありません。人の記憶は不思議なものです。都合の良いことしか覚えていなかったり、嫌な思い出をいつまでも引きずっていたり。物忘れ防止に大切なことが1つあります。それは写真を撮ること。写真に撮っておくと「この時、片思いしていたんだ」とか「仕事で忙しかった頃だ」とかさまざまなことを思い出すきっかけとなるので、非常に便利なのです。その意味でインスタとかはおすすめですね。僕はもうインスタに夢中になることはないでしょうが、たまに投稿したりします。インスタは広告の鬼と化してしまったので、以前よりは疎遠に・・・。

 個人的に言えることは友だちと遊びに行った時のことは覚えていたほうが失礼にならないと思います。せっかく遊びに行ったのに忘れられることほど悲しいものはありません。認知症は基本的に年配のかたがかかるご病気ですが、子どもの頃の記憶も儚いものなのではないでしょうか。小学校の頃の修学旅行とか林間学校とか、僕はほとんど記憶にありません。僕自身が学校という組織に馴染めなかったと考えることができます。親友と呼べるような友だちもおりませんでした。だから別に子どもの頃の記憶はなくても良いのかなと思います。

 忘れられるということは悲しいことですが、人間には合う合わないが存在します。合わない人のことなんて覚えている必要はありませんし、関わる必要性もないでしょう。とりあえず、嫌なことや嫌な人のことは忘れてしまえばいいのです。都合の良い人間になる、つまりは自分にとって楽しいことや良い思い出。これらを覚えておいて、楽しく生きていく。これに尽きるのではないでしょうか。


 

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