保育系の仕事をしていた時に、そこのお子さまから「大人って夢叶ってなくね?」と言われたことがあります。確かに夢を叶えた人たちばかりで社会は成り立っておりません。それでは夢を諦めた人たちはどのようにして生活をしているのでしょうか。とある人が学校の先生を夢見て挫折し、結果的に現在水商売をしている女性を存じ上げております。そうです。世の中は夢を諦めた人たちで溢れかえっているのです。
大人は子どもに対して「大きな夢を持とう」と叫びます。ところがそれは義務教育くらいまでのものです。子どもは中学卒業と同時に現実を見ます。受験がその要因でしょうね。偏差値の低い学校に行ってしまった人たちはなおさらです。僕は小学校の高学年から塾に通っていたのですが、頭の良い順にクラス分けがされており、Bの2クラスが僕のクラスでした。極めてふつうの偏差値でした。現在はどうなのかわかりませんが、塾や学校で成績の良い順にクラス分けされることは可能性としてあることなのでしょう。そうなると大きな夢を持つということは難しくなってきます。そして「公務員になる」が夢になりかねません。偏差値の低い学校の生徒には無理な話となってしまいます(勉強できないと公務員試験に通らないため)。
夢を諦めることは恥ずかしいことではありません。たとえば医者。勉強ができない人は絶対に医者になれません。それは社会の仕組みがそうなので、我々は従うしかないのが現状です。どうして勉強ができないと医者になれないのかというと、医者は覚えることがたくさんあり、仕事内容が学校の勉強の延長線上にあるからでしょう。薬の種類をみても明らかです。薬が覚えられないなんて医者失格です。医者は患者の命を預かっているので間違いは許されないのです。
個人的には夢を追いかけている人には魅力を感じます。ですが年齢が上がって夢を諦めていない場合、それはとてもイタイやつとなってしまうので注意が必要です。人間には身分相応というものがあるのです。そのことを知ることは大人になっていく良いきっかけでもあるでしょうね。みなさまの周りでも夢を諦めた人は大勢いることでしょう。そんな人たちが、今どんな仕事に就いているのか、興味深いですよね。そんな視点から社会を見てみてもおもしろいのではないでしょうか。
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