コントロールできないことに関心を持たない、これはイチローから学んだ思考術。イチローが現役時代に首位打者争いをしていたライバルについて、問われた時のことです。ライバルがヒットを打つかどうかは自分にコントロールできませんよね。だから意味のないことを考えても仕方がないということです。ですが、これはとても難しいことです。誰しもが他人からの評価を気にして生きています。そういえば学生時代には嫌いというか苦手な人がいました。しつこく話しかけてくるので、僕は冷たくあしらっていたのですが、彼は諦めずに話しかけてきました。その時僕は「逆にこちらから話しかけてみよう」と考え、めちゃくちゃ明るく「おう、調子どう?」と彼の肩を叩いて話しかけてみました。すると彼は驚いて、それからあまり僕に話しかけてくることがなくなり、やがては疎遠になりました。非常におもしろい現象です。彼の行動や心理状態は僕にはコントロールできない問題です。おそらく彼はおとなしく暗いやつに話しかけることで「いつも1人でいる、かわいそうなやつに話しかける優しい人」と評価されたかったのでしょう。
人はタイトルにもあるように、どうでもいいことを非常に気にする生き物です。先日は友だちが気になる女性がいて「LINEが既読にもならないんだよ」と嘆いておりました。僕は吹き出してしまい、軽くキレられたのですが、冒頭のコントロールできない、どうでもいいことだと僕は思いますね。「ふつうに会って話せばいいじゃん」と言ったら「そこまで仲良くないんだよ」と言い返してきました。確かにそのような状態であればLINEとかを気にするのかもしれません。しかし、既読にもならないのであれば、早めに諦めるべきでしょう。人には身分相応があるのです。学校で1軍の人たちがいるように社会に出ても目立つ人、そうでない人、いろいろな人がいます。才能のある人が何も持たない人と仲良くなるはずはなく、才能のある人には才能のある人が集まってくるのです。それから天才。天才には友だちがいません。あまりにも能力が高く、知的レベルが高いため、話が合う、気持ちが通じ合う人が現れないので、孤独になるしかないのです。
みなさまも、コントロールできない、いわばどうでもいいことは気にするのをやめにして、自分のスキルを磨いたり、夢中になれる何かを見つければ良いのではないでしょうか。自分が夢中になれる、努力できることを見つけた人は本当に幸せ者です。たとえそれが、今すぐお金に結びつかなくても、いつかは努力が報われると信じて、我が道を行く、そんな時代も大切だと思いますので、ぜひ自分の道を突き進んでください。ご奮闘お祈り申し上げます。
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