2022年9月7日水曜日

独身ハラスメントについて

  知人で木工職人をしている人がいます。彼はそれだけでは食べていけず、アルバイトをしているのですが、いくつか面接を受けた時に独身ハラスメント(シングルハラスメント)を経験したのだそうです。面接の際に面接官から「結婚していますか?」とネチネチと尋ねられ「していないです」と言うと面接は不採用。そうです。独身ハラスメントです。どうしてこのような現象が起きるのかというと、まず知人の年齢がネックとなっていると思われます。彼は中年。面接官からすると「何でそんな年齢なのにアルバイトを探しているのだろう」という感じ。それから一定の年齢なのだから結婚していて当たり前、そのように考えているのだと思います。だからと言ってほとんど初対面の人間に対して、面と向かって「結婚してますか?」と言うことは普通の神経ではちょっと考えられないですが、世の中にはやたら無神経な人や、非常にしつこい人、最悪で無礼な人たちがたくさんいるのでしょうね(イヤだイヤだ)。

 この世界には結婚したくてもできない人もいます。それはLGBTの人であったり、経済的に困窮している人であったり、単純に見た目の問題であったりします。高収入、高身長、超イケメンであれば、確実に結婚できます。おそらく選びたい放題でしょう。ですが、そうではない男性の場合、結婚するのには仕事が重要になってきます。チビでハゲでブサイクでも医者とかであれば、結婚ができるという事実があります。だからと言って、誰でも医者になれるわけではないので、やはり結婚ができない人が一定数、必ず出てきてしまいます。以前に友だちとテレビを見ていた時に、男性と女性が数十人いて、告白をしてカップル誕生なるか、みたいな番組だったのですが、友だちがそれを見て「パッとしない人同士は本当にうまくいくよな〜」と言ったので僕は吹いてしまいました。つまり理想が高すぎたり欲が深かったりすると、うまくいかないのです。

 そもそも人生において結婚がすべてではありません。みなさまがご面接を受けた際に「結婚していますか?」と面と向かって尋ねてくる面接官がいた場合は確実に関わらないほうがいいと断言できます。その質問をされて、仮に採用された場合、絶対的にろくな使われ方をしないでしょう。僕は両親から「年齢、年収、学歴は絶対に聞いてはいけないよ」と教育されました。どんなに仲良くなっても自分から発言しない限りは質問をしてはいけないということです。僕はここに結婚、未婚の有無も付け加えたいと考えております。これからも独身ハラスメントは存在するでしょうが、こちら側が気持ちを切り替えて明るく生きていけばいいのだと思います。独身には独身の良いところがあるはずです。いろいろな視角を持って世の中を見渡して見ては、と考えております。みなさま、どうか独身者への差別、偏見は無くしていきましょうね。 



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