2023年10月15日日曜日

損をすること

  愚連隊の神様、万年東一の名言に「平気で損をできるやつが本物の男」というものがあります。僕も同感です。ですが、人間は誰しも損をすることを嫌います。以前に知り合いでものすごく気の利く人がいました。ですが、あまりにも気が利くため一部の人たちから「あの人、八方美人」と陰口を叩かれていました。その人はきっとそのことに気づいていたと思います。それでも損をし続けていたので、僕は彼のことを男の中の男だと感じていました。

 みなさまの中で身近にお子さまのいるかたは多いと思います。僕から申し上げたいのが毒親になってはいけませんよ、ということでしょうかね。たとえば、子どもがお手伝いをしてくれたことで失敗してしまい、そのことを叱ること。これは絶対にしてはいけない行動です。そもそもお手伝いをしてくれる子どもは気の利く子です。そんな子どもを叱ってしまうと、自ら率先してお手伝いをしたのになぜ怒られたのであろうと子どもは考えるのです。ここらへんは教育的な問題なので価値観は人それぞれ。親の言うことを聞いて人生失敗した人は星の数ほどいるのです。

 大人であれば、自分が得をしたか、損をしたか、よくわかるものです。これは要領が良いとか悪いとかの問題でもあります。昔の職場で普段ミスをしない同僚がたまたまミスをしてしまい、そのことが偶然、上司に知れて「君はこんな凡ミスをするのか」と怒られているのを目撃したことがあります。僕は間に入ろうと思って「〇〇さん、いつもミスんないっすよ」と申し上げましたが、その上司にとって僕の同僚は評価が下がってしまったのです。人は誰でもミスをしますが、ミスしやすい人。ミスをしにくい人がいることも事実。

 ちなみに僕自身はどうかというと、全然損をすることができません。その意味で男ではないのでしょうね。とはいえ、僕はクリーンなので、駅で落ちていた財布を拾ったらきちんと交番に届ける、そんな人です。このことを友だちに話したら「俺ならもらっちゃう」という人が多くて驚きました。僕の考え方は人にしたことは自分に返ってくる、なので、もしも自分が財布を落とした時にきちんと返ってくることを希望します。だから交番に届け出たのです。

 みなさまの中でも平気で損をできるかっこいい人がたくさんいると思います。その男らしさを存分に発揮して各部門でご活躍なさってください。


 


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