近所の公園を夕方散歩していたら「チーム友達」とか「契り」と言うようなことを子どもたちが叫んでいておもしろいと思いました。子どもの発想力って本当に豊かだな〜と改めて感じました。みなさまの周りのお子さまは『チーム友達』どのように捉えているのでしょうか。興味深い部分。何事も子どもの間で流行ってしまえば勝ったようなものです。ただ「契りって何?」とか率直に聞かれたりしたら、周囲の大人は困るでしょうね。僕なら「友だち同士の固い約束のことだよ」と答えると思います。アッチ系の契りを説明してしまうと子どもにどう影響してしまうかが心配なところ。
そもそも子どもって何歳くらいまでが子どもなのかと考えた時におそらく7・8歳くらいまででしょう。小学校高学年くらいになると画一化してしまい、自由な発想がなくなると思うのです。日本の最も有名な芸術家といえば岡本太郎に間違いがありません。彼は「子どもの絵はどれも自由で素晴らしい」というようなことを発言しています。要は周りの人と自分を比較せず、自由に絵を描くことが素晴らしいと言っているのです。これはファッションについても同様です。僕がファッションに興味があった大学生の頃、同級生の彼らはみんな同じ格好をしておりました。僕は奇抜とか個性的とか評され「そんな格好やめたほうが良いよ」とプレッシャーを受けましたが、有名なファッションスナップに僕の全身が掲載されると彼らは羨望の眼差しで僕を見るようになりました。僕は自由にファッションを楽しんだだけなので、後悔はなにひとつないですね。同様に子どもも周囲を気にしないようにしていると自由な発想力をキープできるので、親御さんやご友人はぜひ温かい視点を持って、個性的な人を見守る社会が訪れると日本はより良い国になるのではないかと思うのです。
「チーム友達」は今年の流行語に確実に選ばれると思います。それは日本語ラップが認められた証でもあります。日本人が本腰を入れて、日本語でラップをするようになってから、約30年くらい経ったのではないでしょうか。長いようで短いような気もする期間ですが、日本のヒップホップシーンはこれからも盛んになるでしょうし、何よりも冒頭の子どもたちが大人になった時の日本のヒップホップがどうなっているのかが楽しみでもあります。