2023年2月28日火曜日

無理なこと

  最近僕が考えるのが無理なことについて。昔の知り合いで行政書士の先生がいたのですが「司法試験に8年連続で落ち続けている」とのことでした。そうです。無理なことなのです。人間には必ず無理なことが存在します。それを受け入れないと大変なことになります。大変なことになってからでは人間手遅れなので、無理なことに直面したら、それを避けるか、諦めるかをしないといけないと僕は思いますね。先日も女性の知り合いから「推しのイケメンからLINEブロックされた」と嘆いていたので「しつこくしたでしょ?」と尋ねたら「しつこくしたかも・・・」という結論に。それも無理なことだったのです。無理なことは人間関係だけでなく、仕事にも言えると思います。某有名企業では辞めさせたい社員に対し、とんでもない量の仕事を任せ、本人から「退職させてください」と申し出るように仕向けるのだそうです。これは僕の身近にもあることで、大学生の知人から聞いたのですが、すごい量の仕事を「2時間以内に終わらせてください」と言われ、できなかったら「なんでそんなこともできないんすか?」とパワハラみたいな仕打ちをされたそうです。彼はこの仕事は無理だと感じ、今は違う仕事をしています。

 若かりし頃の僕は身分不相応にも美人さんに憧れ、積極的にがんばったのですがまったく相手にされませんでした。これも無理だったことの1つ。それから仕事。僕は駆け出しのイラストレーターの頃、アルバイトの掛け持ちをしていたのですが、少しづつ仕事を覚える環境下ではスムーズに仕事ができたのですが、膨大な量の仕事を「すぐに覚えてください」という職場では乗り越えることができずにすぐに辞めてしまっていました。自分には無理だと考えたからです。僕はそんな時にはいつも「人間には向き不向きがある」と自身に言い聞かせていました。それは今でも同じですね。年齢がいったせいか、若い人から相談をされることが増えてきました。そんな時には「続くことが大切」とアドバイスをするようにしています。どこの職場でも「あの子、1日で辞めちゃったって」というようなことがあるかと思います。それはよっぽど向いていなかったか、あるいは無理なことだったわけです。

 それから労働の搾取。人がコロコロと退職し、1年中求人を出している職場には必ずといっていいほど労働の搾取が行われています。たとえ膨大な量の仕事を1人でこなせるようになったとして、その労働者の時給は変わりませんし、ボーナスが出るわけでもありません。よほどのアホでない限りは「割に合わない」と辞めてしまうことは確実です。なんども申し上げますが、人間には必ず無理なことがあります。偏差値28の高校生が医学部へと大学進学することは不可能なのです。そして、僕みたいなブサイクが美人さんと付き合うことはできないわけです。無理なことは無理と諦めて、堂々と健やかに生きていきましょう。


 


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