2015年4月25日土曜日

差別について

 人が人を差別する。そんな権利はどこにもないはずです。けれども差別はなくなりません。なにかの本で知りましたが、学校の縮図は社会の縮図であるそうです。クラスひとつのなかにいろいろな人がいて、考えたくはないですが、いじめや差別が存在します。それならば、社会は差別だらけです。
 特に体の事で差別をする人や職業差別をする人は、許されざる行為をしている者です。知人から聞いた話なのですが、50代くらいの男性が駅のエレベーターの中でトイレ清掃の格好をした女性に「おい。お前降りろ。汗がくっついたらどうするんだ」と怒鳴ったのだそうです。僕はこの話を聞いたときに、これは差別だと思いました。女性に対する差別と職業に対する差別です。男性は女性より男のほうが偉いと勘違いしています。それからトイレ清掃という職業を侮辱しています。その女性は事情があってトイレ清掃の仕事を選択しているのかもしれないし、あるいは子どもの頃からトイレ清掃のプロを目指し、その仕事に就いたのかもしれません。
 どんな仕事だって一生懸命仕事をしたら、汗をかきます。エレベーターに乗るな、などという権利はどこにも存在しないはずです。

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