2025年4月25日金曜日

感覚がマヒ

  知り合いで中小企業ですが、人事部で中途の採用担当をしている人がいます。彼女が「募集してもなかなかいい人が来ない」と嘆いていたので「選びすぎてない?」と僕は申し上げました。これは本音です。多少は妥協をして採用をしないと人間なかなか完璧な人などは存在しないので、良い人が来ないという結果になってしまうのではないでしょうか。つまり感覚がマヒしているのです。

 そもそも良い人というのは転職をしないと聞いたことがあります。要はひとつのところにとどまり続けるということ。その考え方が事実であれば、確率的な問題としてなかなかいい人が来ないという理屈は通りますよね。とはいえ、採用担当者も人を見るプロ。厳選していい人を採用したい気持ちはわからないでもないです。それではどうしたらいいかというと、とりあえず真面目そうな人を採用する。これに尽きると思うのです。この際、その人の短所は無視して真面目そうな人一択に絞る。前述の通り多少の妥協をするというわけ。そうしないと感覚がマヒしている採用担当者の人は、一向に採用できない現実が続いてしまうことになりかねません。

 仕事には向き不向きがあると思います。僕には採用担当なんて重責は勤まりませんね。その人、すなわち応募者の人生を変えてしまうかもしれない仕事は恐ろしくて僕にはできません。それから全国の採用担当者のかたに一言申し上げるのであれば「感覚がマヒしていませんか?」ということ。日々、採用のご面接や書類審査をする中で、だんだんと無意識のうちに、ご自身の人を見る目が厳しくなってしまっている。こういうことはあると思うのです。あまり贅沢を言わず、チャレンジしてきた人を温かく見守る気持ちも大切なのではないでしょうか。



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