2016年10月21日金曜日

かける言葉がないときに

 人は言葉を使い人とコミュニケーションをとります。朝起きれば「おはよう」と挨拶し、感謝の気持ちを伝えるときには「ありがとう」というように。だからといって言葉がすべてだと僕は思いません。文章であれば行間の思いをくみ取る、人間であれば表情があります。
 近年、SNSの普及によりコミュニケーションのとり方が多様化しました。しかし、人間は面と向かって人間と向き合うのがベストなのだそうです。たとえば、LINEのみだと表情や目の動き、言葉の音声の強弱などがわかりません。よってトラブルになるケースが増えているそうなのです。あくまでもSNSはツールなので、使い方を間違えると人間関係をぶち壊してしまいます。
 たとえば、友人が大切な人を亡くし、落ち込んでいるとします。自分にも同じような経験があれば、友人の気持ちが痛いほどよくわかります。そんな時には温かい言葉をかけたいと考えがちです。けれども、なかなかうまい表現が見つからない、安易な言葉で人を慰めようとすることは優しさとは言えません。
 落ち込んでいる人にかける言葉がないときには、そっと見守ることしかないと思います。

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