2018年10月9日火曜日

寂しいと感じる瞬間

 人は独りで生まれ、そして独りで死んでいきます。たとえ多くの人々に看取られながら死ぬとしても、結局死ぬのは独りなのです。ニュースで知ったのですが、50歳以下の孤独死が近年増加しているのだそうです。発見までに時間がかかるため、その家は物件としてその後売り物になりづらいようです。SNSが普及した現代社会は実は人と人との繋がりがあるようで実はないのではないかと考えてしまいます。
 僕自身も本当の友だちはいるだろうかと考えた時、いないという結論に達します。友だちがいないことは寂しいように思われがちですが、人間関係のしがらみがないためか、結構気楽なものです。
 人間は集団やコミニュティの中で孤独を感じる生き物です。学校や会社の中で独りでいることは大変苦痛を伴うものです。不登校やひきこもりも学校や社会で居場所を見つけられなかった時に発生する社会問題だと断言できます。
 僕個人が寂しいと感じるのは華やかな繁華街で、道に迷った瞬間です。スマホの位置情報をオンにすれば、すぐに目的地にたどり着けますが、あえて街をふらつきたい時もあるのです。そんな時に道に迷うと「ああ、自分は独りで無力で寂しい存在なんだ」と心の中でつぶやいてしまいます。

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