2018年9月20日木曜日

広告の恐ろしさ

 書店やコンビニで一冊の月間ファッション誌を手に取り、パラパラとページをめくっているとたいていの人間が何かひとつくらいは「あっ欲しいな」と感じます。僕はこれが広告の恐ろしさなのだと思います。つまり購入してしまった後で、たいして欲しくもなかったものだと間違いに気づくからです。
 昔よく好きでスナップ写真が載っている月刊誌を購入していた頃があります。今振り返ってみると、そこに登場する人は原宿や渋谷のアパレル店員かオーナーがほとんどでした。つまり同業者同士で結託して広告を産み出していたわけです。その月刊誌には流行のブランドみたいなものがあって、その雑誌を見た者はそのブランドに憧れを抱くのです。
 ここで問題が発生します。アパレル店員やオーナーはその道のプロです。なので、田舎から上京してきたただの大学生がブランド品を着たところで似合うはずがないのです。スナップ写真に登場する人はいわば歩く広告塔のような存在です。その広告塔に憧れたり尊敬したりする行動は、広告に踊らされていることに他なりません。
 自分と他人を比較しないこと、つまらないファッション誌を手に取らないこと、を心がければ広告というバケモノから逃れられるのではないかと僕は考えています。

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