2014年12月22日月曜日

学童指導員は子どもがいない時間に何をしているのか。

 みなさん、学童指導員って知っていますか?保育園の小学校バージョンって感じで、単身世帯や共働き世帯の小学生が放課後を過ごす場所の先生です。僕は以前、学童の施設でアルバイトしたことがあります。そこでは臨時職員、パート、契約職員、正規職員の雇用形態があり、僕はパートでした。
 正直、子どもとの関わりより大人との関わりのほうで、悩むことが多かったです。はじめに疑問に感じたのが、学童の指導員は子どもがいない時に何をしているのかという点。パートは子どもが帰ってくる時間からの勤務でしたから、子どもがいない時間帯の仕事や様子が分からないのです。思い切って、ひとりの正規職員の女性に尋ねてみました。「子供がいないときは何をされているのですか?」すると露骨に嫌な顔をしてから「事務作業と掃除です」と教えてくれました。なぜ露骨に嫌な顔をしたのかは察しがつきました。つまり、あなたはパートさんなんだから、そんなことは気にしなくて良いということなのでしょう。そんな感じで学童の中のことについて上司である正規指導員に聞くのは失礼みたいだったので、僕は文献を探しました。近所の図書館です。いい本があったら、Amazonで買おうと考えたのです。しかし、文献がほとんどなかったので、ネットで検索してみましたが、あまり情報が得られませんでした。
 僕は学童のパートでA学童、B学童、C学童、D学童、E学童をローテーションで勤務しました。そこで見えてきたことがありました。ある学童では明らかに子どもがいない時間に正規職員の男性Sが学童にいないという事実です。その男性学童指導員Sは本人いわく「コネで入って指導員歴9年目なんだけど、ずっとこの学童にいる。俺は保護者からここにいてくれって言われてるんだ」ということでしたが、玄関に張り紙をしており、その内容は”午前中は所用で不在なためご用がある方は携帯に連絡をください”というものでした。僕はその学童に、いつも14時からの勤務でした。ある時思い立って、13時45分ごろ出勤してみたのです。するとその学童指導員Sはカーテンを開けており出勤したばかりでした。その学童には、Sの他に契約職員の女性と、ずいぶん長く働いているパートの女性がいました。年度末の3月末に契約職員の女性は、「軽いいじめを受けている」ことを理由に退職することを僕に伝えてくれました。その方はとても一生懸命仕事をしているように見え、また僕自身、その方と働くのが楽しかったので、とても残念でした。その方に、正規職員の男性Sについて尋ねたところ、やはり子どもがいない時間帯には学童にはいないという確認が取れました。加えて、長く働いているパートの女性も、その男性指導員Sのすべてを把握しながらも、何も言わないそうです。僕が働いた地域の学童は長く同じ学童にいると偉いという風潮があり、当時長い人だと15年間同じ学童で働いているケースもあるみたいでした。長く同じ学童に同じ指導員がいることのメリットはわかりませんが、デメリットはその指導員の家のようになってしまい、やりたい放題になってしまうということです。学童は閉鎖されていますから、問題が起きても隠ぺいすることは簡単なのでしょう。前述の長く働いているパートの女性も男性正規指導員Sの問題が明るみになり、自分までどこか別の学童に飛ばされたら面倒だから、何も言わないのだと思います。そういえば僕はその学童で、長く働いているパートの女性から「ここの学童では、パートは保護者とは接触しないでくださいね」と釘を刺されていました。男性学童指導員Sが、自分で直接僕には言わずに、長く働いているパートの女性を通すあたりが、非常にいやらしいなと思いました。おそらくやましいことがたくさんあるから保護者との接触は自分だけにしたかったのでしょう。
 僕は5つの学童で働いてみて学童指導員の特徴に気づきました。大きく分けると3つあります。
①ジャージを着ている(あまり体を動かさないのに)
②施設の外に出ない
③好き嫌いが激しい
 まずは①ですが、なぜかジャージを着ていますね。②ですが、おそらく夏は暑く冬は寒いから外に出ないのでしょう。外に出なくて体も動かさないのに、ジャージを着ているなんて謎すぎます。ただ、外部から見たときにジャージを着ているといかにもって感じはしますよね。最後の③ですが、これは問題です。僕が言う好き嫌いが激しいとは、大人同士という意味です。正規指導員同士の相性が悪いとどちらかが、退職してしまうんですね。大人が仲が悪いのは、子どもに伝わりそうなものですが・・・。
 すべての人に当てはまるとは言えませんが、かなりの確率で3つのどれかが当てはまると思います。それはなぜなのか、自分なりに考えてみました。
 第一に挙げられるのが、学童指導員には学童専門の国家資格がないという事です。学童指導員は教員免許を保有している人が多いです。ところが、それは大学時代、教師を目指しており、教員免許は取得したものの教員採用試験には落ちたという人が多いのです。おそらくコンプレックスを抱えたまま学童で働いているのだと思います。保育士もそうです。保育園で働きたかったけど、縁がなかったとかですね。そもそも教員免許は学校で働くためのライセンス、保育士は保育園で働くためのライセンス、幼稚園教諭は幼稚園で働くためのライセンスです。では、なぜ学童専門の国家資格がないのでしょうか。これは不思議でなりません。
 第二に、学童指導員は子どもが大好きで、当然のことながら、子どもたちからも好かれていると勘違いしているのではないでしょうか。僕が勤務した学童では子どもたちの夏休み期間中に正規指導員が1週間ずつ夏休みを取っていました。子どもたちは僕に「ねえ〇〇は何でいないの?」と尋ねてきました。僕は「夏休みだよ。すぐ戻ってくるから大丈夫だよ」と答えました。すると子どもたちは「戻ってこなくていいよ」と言いました。きっと子どもたちにとってその学童指導員は長いこと、その施設に居過ぎる存在なのだと感じました。
 例の男性指導員Sはまだその学童にいるそうです。僕はその学童に初めて行った時、子どもたちにこう言われました。「ねえねえ、Sはね、気に入らないパートや指導員は必ず追い出すんだよ。気をつけなよ」
 みなさんのお近くの学童指導員はどうでしょうか。素晴らしい学童指導員に恵まれている事を願うばかりです。
 これ以上僕から学童について申し上げることはできません。
「あなた所詮は元パートさんじゃないですか」って言われておしまいですから。
『学童保育の障がい児担当に無資格のパートアルバイトが多い理由 』☟
http://tundereboyz.blogspot.jp/2015/07/blog-post_12.html

0 件のコメント:

コメントを投稿