2016年6月16日木曜日

祝4257安打 おめでとう世界のイチロー

 いや~やってくれましたね。稀代のヒットメーカーイチロー選手が日米通算4257安打を達成しました。これは紛れもなく世界新記録です。子どもの頃、少年野球で1本のヒットも打てなかった僕からすると、考えられない偉業です。ところがこの4256安打の前世界記録保持者であるピートローズ氏は、記録を抜かれるのが嫌なのか、日本の記録を合算すべきではないと主張しています。
 たしかに、大昔は日本の野球はアメリカに比べれば弱かったかもしれませんが、現代においては、そう差はないはずですし、イチロー選手は日本にいた時から他のプロ野球選手とは別格の存在でした。対戦した元ロッテの小宮山悟投手は「イチローは我々よりはるかに上の次元でプレーをしている」と評していました。つまり、誰もが認める選手だということです。イチローは日本で7年連続の首位打者を獲得し渡米しました。相手のピッチャーは何としてもイチローを封じようと躍起になるのにも関わらず、イチロー選手はそんなプレッシャーをもろともせず、7年間、首位打者を獲り続けたわけですから、日本にいた時の成績を考慮しないというのは、納得ができません。
 それからイチロー選手の名言は数知れずです。例を挙げると「僕は天才ではありません。なぜかというと自分がどうしてヒットを打てるかを、説明できるからです」。自分をストイックに追い込み結果を出し続けてきたイチロー選手だからこそ語れる哲学的な言葉です。そんな名言も人々を魅了してやみません。中にはイチロー選手の言葉、表現が「理屈っぽいから嫌い」なんて敬遠する方もいらっしゃいますが、論理的な思考をする頭の良いイチロー選手なのですから、仕方がありません。 
 2001、2004年の2度にわたり、国民栄誉賞を辞退しているイチローの目指す頂は、きっと彼にしか見えないものなのかもしれません。
 イチロー選手といえば、僕が大好きな長嶋茂雄さんとのエピソード。2001年の渡米前にイチロー選手が長嶋茂雄さんに「ちょっとアメリカに行ってきます」と挨拶すると「ちょっとじゃなくて頑張ってきてよ」と長嶋茂雄さん。何だかスター同士の会話というか、あまり深く話をしなくても相通じるものがある感じがとても微笑ましいエピソードです。
 ミスターの言うように、イチローにはちょっとどころかこれからも永遠に輝き続けて欲しいです。

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