2016年5月12日木曜日

政治的レガシー

 大統領任期の最終年である今月、オバマ大統領が広島を訪問するそうです。これは歴代のアメリカ大統領においては初めてのことであります。原爆投下を謝罪する意味ではないそうですが、とにかく歴史的なことです。しかし、大統領の初年度である2009年にオバマ大統領は「広島訪問の予定はない。スケジュールが合わないから」と言っていました。これはまるで嫌いな男からデートに誘われた女子が「忙しいから無理」と適当な言い訳をしているようでした。
 では、ここに来てなぜオバマ大統領が広島を訪問しようとしているのかと言うと、政治的レガシーなのです。皆様はお気づきでしょうが、わたくしは覚えたての政治的レガシーを使いたいだけなのです。政治的レガシーとは「そういえばあの大統領ってどんな人だったけ?」となった場合に「ほらほら日本の広島を初めて訪問したアメリカ大統領だよ」というようなものであり、就職の決まった学生の思い出作りに例えることができます。
 日本並びに広島としては、そんな軽い気持ちでの訪問は失礼ですから、きちんと歴史的事実を受け止めてアメリカへ帰国してほしいものです。そういえば、原爆投下はアメリカサイドでは「原爆投下により、これ以上の犠牲者を出さずに済んで良かった」という見方らしいですが、日本では「原爆の実験台として東京や京都を避け広島と長崎に投下した」という見解がありますが、真相はどちらなのでしょうか。

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