2020年3月26日木曜日

社会勉強とは

 僕は社会勉強とはアルバイトでなければ味わえないものだと思います。使われる底辺の労働を経験しないと社会勉強にはならないと感じるからです。
 例えばある施設があるとします。そこの施設長がトイレ掃除をするでしょうか。確実にしません。底辺の新人アルバイトがトイレを掃除するのです。こういうことは学生時代に起業した人などにはわからない、いわば想像もつかないことでしょう。立場が上に行けば行くほど、下の人間を駒のように扱うので、使われる辛さ、キツさを感じなくなるのだと思います。
 某シューズメーカー販売店でアルバイトをしていた時に、新人アルバイトの男の子に「社員志望なの?」と聞いたところ彼は「こんな安売りの店嫌ですよ」と返ってきました。彼は家から近いからバイトしようと思っただけだったそうです。そこの店舗ではトイレ掃除はありませんでしたが、ダンボール捨てが新人の仕事のひとつでした。当然、店長はダンボールなんて捨てません。
 僕の仕事はイラストレーターです。トイレ掃除もダンボール捨てもありませんが、社会勉強をする上で、使われる経験をしたことは大きな財産です。とにかく何の仕事に就いていようと、感じの良い人間でありたいと思いますね。

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