2023年10月19日木曜日

詩人と仕事

  僕は高校生の頃、詩人に憧れたことがありました。もちろん職業という意味です。高三の時に個人面談で「将来どうするの?」と言う担任教師に「詩人になりたいです」と言ったら「いや、それは食べていけないと思うよ」とのことでした。直後、親切な担任教師が現代文の先生に相談してくれたのですが「ちょっと俺たちの周りで詩人っていないから、ごめん。アドバイスができない」と声をかけてくれました。懐かしい思い出。元気にしているでしょうか。おそらく詩人は仕事を持ちながら兼業で詩を書いているのだと思います。売れないバンドマンが古着屋でバイトするみたいな感じです。ここで問われるのが意志の強さ。意志の弱い人はすぐに諦めてしまいます。

 イケメンの友だちがカフェでバイトしていて「同僚にアナウンサー志望の女子大生がいるんだけど、めちゃくちゃかわいい」と申しておりました。ちなみにそのカフェは顔採用で有名。差別って身近にあるんですね。何かを目指しながら仕事をするって意欲的な感じがして、僕個人としては好きです。やる気がないと夢って見れないですから。夢で思い出したのが、保育系施設で働いている時に、ある子どもが「大人って夢叶ってなくない?」と僕に問いかけてきました。鋭い質問だと思いましたね。確かに夢ってほとんどの人が叶っていません。叶わない、だからこそ夢なのですが、夢が叶わなかった人はその後、どうするのでしょうか。 

 みなさまの周りで詩人のかたはいらっしゃいますでしょうか。いるのであればレアポケモンと同じくらいの確率です。誇りに思いましょう。とにかく詩人でご飯を食べていける人はごく一握り。それでも、実際にはいるわけですから目指してみる価値はあるのかもしれません。夢を見ることは自由ですから、そういう人を肯定し、素直に応援できるメンタルを維持したいものですよね。


 

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