2016年5月19日木曜日

怠け者と怠け者は合わない

 昔、某リサイクルショップでアルバイトをしていた時に、異動してきた店長があまり働かない人でした(最初は気付かなかった)。僕の先輩も露骨に楽をしようとする人でした。店長からさっそく目をつけられてしまった先輩は、よくお説教をされていました。ところが店長は「人間は基本的に怠け者だ。しかしそれではいけない。今日も汗をかいて働きましょう」と朝礼で発言してから数時間後に、休憩室で椅子に座ってパンを食べているのをパートの女性に目撃され、評判を落としてしまったのでした。
 僕はその店長も先輩も怠け者だと思いましたし、とにかくその店長と先輩は合わないみたいでした。同じ怠け者同士仲良く怠ければ良いのにと誰もが考えていましたが、そうはなりませんでした。それから店長と先輩にはもうひとつ共通点がありました。ものすごい口が達者で、朝礼やミーティングに良いことを発言するのです。ですが、その素晴らしすぎる発言に全く行動が伴わないので、人がついていきません。
 おそらく怠け者は自分と同じような人を見ると嫌悪感を抱くのだと推測します。そして店長も先輩も自分を怠け者だと自覚していませんでした。
 そんな2人の仲裁にも入れずに見て見ぬふりをしていた僕も怠け者なのかもしれません。

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