2019年3月13日水曜日

あいみょんの音楽性

 「今更?」と言われそうですが、僕はあいみょんにハマっています(米津玄師にはハマりませんでした)。僕があいみょんのことを知ったのは昨年のマツコデラックスのグーグルのコマーシャルでした。さっそく、YouTubeで検索をかけ、曲を聴いていきました。
 あいみょんのデビュー曲は『生きていたんだよな』。僕はこの曲を聴いて、野狐禅(竹原ピストル)の『自殺志願者が線路に飛び込むスピード』を思い出しました。『生きていたんだよな』を聴けば、あいみょんが若くして確固たる死生観を持った素晴らしいアーティストなのだとわかります。
 あいみょんの最大のヒット曲は『マリーゴールド』です。これはもはや全部がサビだと感じるほど聴いていて気持ちの良い曲です。あえて通俗的な言葉を用いヒット曲を作り出せるシンガーソングライターは一音一音に魂を込めるのでしょう。でなければ人を惹きつける曲など書けないはずです。加えて、ルックスが良いあいみょんは、作詞作曲ができる上に歌が抜群に上手いことも見逃せない事実です。
 国民的人気番組のクレヨンしんちゃんのテーマ曲である『ハルノヒ』はあいみょんの最新曲ですが、これも名曲。明るい曲調でクレヨンしんちゃんのイメージにぴったりだと思います。思わず口ずさんでしまう曲が多いのもあいみょんの曲の特徴です。
 あいみょんの歌詞は詞というよりも詩に近いと思います。メロディーを抜きにしても成立する詩。そうあいみょんは詩人なのです。
 詩人は命をかけて詩を残します。そしてそれは、若い時代にしかできないものだとも言われます。だからこそ僕が心配してしまうのが、あいみょんが夭折してしまうのではないかという点。彼女は死の匂いを身にまとった稀有なアーティストだと考えるからです。

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