2022年4月9日土曜日

マニュアル人間

  とある小売店で働いていた時に、そこのお店がマニュアルを強要してくるところで、僕は最初、困惑しました。ところが、マニュアル通りに動いていると「あっこれ結構楽だぞ」と感じ始めたのでした。そうです。マニュアル人間になることは楽なことなのです。マニュアル人間になると上層部からは使いやすいと思われて重宝されますし、後輩連中からは「ツンデレさんを見本にしよう」とお手本になり、マニュアルって最高じゃないかという結論に達します。とはいえ、マニュアル人間にもデメリットはあります。それはイレギュラーな対応です。たとえばマニュアルに書いていない接客応対を求められた時に「どうしよう」とあわてふためいてしまう、とかですね。

 別の職場ではマニュアル人間が嫌われる、そんな職場もあるのではないでしょうか。保育系の施設で働いていた時にはマニュアルなんてなかったので、臨機応変に対応することが求められました。僕は「柔軟性がある」と評価されておりました。可もなく不可もなし、そんな僕のキャラクターは見事に受け入れられたのでした。こう考えてみると、僕はどの職場でも基本的に馴染むことができる、そんな人間であると考えることができます。これは外を見ているという意味で大変得をしており、内側しか見ていない人からするとうらやましいのではないかと推測ができます。学生時代、社長の息子である2代目が何人もおりましたが、彼らは外を見ていないので、会社が倒れた時にはとてつもない苦労を強いられるでしょう。

 イラストレーターにマニュアルはありません。本当に自由です。自由に創作、制作をすればいいだけの話です。しかもそれが売れて結果的に名前を売ることができれば、それは強い自信となって自らの糧となるわけです。みなさまの仕事、職場にはマニュアルがおありでしょうか。自分の経験上、マニュアルはあってもなくても自分次第で人生を楽しむことができますから、自分に合ったお仕事、職場が見つかることをお祈り申し上げます。



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