2017年3月14日火曜日

貢献度の問題

 学生の頃のアルバイトの説明会で、企業側の偉そうな人が出てきて「よく履歴書で御社に貢献したいとか書く人がいるがそんなの当たり前だ」と言い放っていました。言いたいことはよくわかりました。ですが、中には採用後に全く貢献できない人も存在するわけです。偉そうな人は何を言いたかったのかというと、要は確実に使える労働者がほしいってことだと思うのです。具体的に使える労働者はどのようなものかを考えてみます。
 例えば、100人の労働者がおり、業務を30分でこなす人が80名いるとします。その80名は30分で業務を終えるので平均値です。100名中10数名が60分経っても業務を終了できない場合、これは平均値以下「採用して失敗した」となる使えない労働者です。冒頭の企業の偉そうな人は、このような使えない人たちに応募してほしくないので(履歴書を見るのにも時間がかかる)ふるいにかける意味で、使えそうもない奴ははじめからうちの会社は諦めろと伝えたかったのです。逆に100名中2・3名が10分でその業務を終えるとすると、それはスピーディーに業務を終え、資本家に搾取をもたらすという意味で、相当な貢献をしているのですが、資本家は雇ってやっているんだから当たり前だと考えるだけです。つまり、平均よりも仕事を早く正確にこなす使える労働者しかいらないよが本音で、そこに貢献とか人間のハートのようなものは必要ないということです。あくまでも採用する側は使える労働者を求めるのであって、人間を求めているわけではないからです。

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