2017年7月26日水曜日

過干渉な人とは

 世の中にはいろいろな人がいます。僕が気になるのは、やたら質問ばかりを繰り返す人です。そういう人に限ってこちらが逆に質問をすると適当な返事が返ってきます。要は他人のことは知りたくて知りたくて仕方ないが自分のことは聞いてくれるな、という自分勝手な人なのです。換言すると他人に対し過干渉な人という感じでしょうか。
 忙しかったり、何かにのめりこんでいる人が他人に対し過干渉になることはありえないと思います。だから過干渉な人はヒマなのでしょうが、こういう過干渉な人に育てられた子どもは可哀想だと同情しまいます。
 過干渉の反対は無関心でしょう。これはこれで冷たい感じがしますが、僕は無関心のほうが現代に合っていると思います。以前、保育系の仕事をしていた時の施設長(男性)の話を思い出しました。その施設長が仕事を終えた帰り道で、その施設に通う女の子と遭遇したので「こんなところで何してるんですか。まっすぐ家に帰りなさい」と注意したところ、たまたまそれを目撃した近隣住民が通報をし、パトカーが来てしまったのでした。後日談として施設長は笑い話にしていましたが、まさか自分の教え子に注意をしただけで通報されるとは思いもしなかったでしょう。ですが、これは現代では当たり前の話で、そこらへんに不審者情報が飛び交っているわけですから、可能性としてありえない話ではありません。それでも、その施設長はその後も、また同じ状況下になったら同じように注意するはずです。
 世の中が、要は無関心な人と過干渉な人とで極端に二分化されている時代なのです。どちらが正しいのかは僕にはわかりませんが、状況状況に応じてバランス感覚が必要になると思います。前述の保育系の仕事をしている時、僕は帰り道でその施設に通う子どもと遭遇しても、子ども側から話しかけてこない限りは、こちらからは絶対に話しかけないようにしていました。通報されたら困るからという意味ではなく、用があれば、子どもは話しかけてくると思いますし、一定の距離感を保ちたかったというのが本音です。けれども、子どものことを本気で心配し、通報されてもこれからも注意し続けるであろうあの施設長の行動を、僕は素晴らしいと思っています。
 よく戸建て住宅のゴミ捨て場の前で片手を頬に当てながら井戸端会議をしている人たちがいます。通りかかる人にやたら質問を投げかけ、子どもたちには「気をつけなさい」とか声をかけている人たちです。こういう過干渉な人は噂好きの暇人なので距離をおいて絶対に近づかないのがベストな選択だと考えます。

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