2020年7月9日木曜日

服は消耗品

 子どもの頃、親から「洋服は消耗品だからね」ときつく言われてきました。ここ数年、お片付けに成功し、ミニマリストになってからようやく親の言っていたことがわかるようになりました。村上龍の小説にも服脱いで裸になったら服の価値はなくなるというような趣旨のことが書いてありましたね。どんなに着飾っても所詮服は服。消耗品なわけです。日本の若者は服を消耗品として捉えていないと思います。S/S、A/Wのコレクションをチェックし、毎年毎年、服を買い換えます。買い換えたら捨てるべきなのですが、いつか着るかもしれないと服を残すので部屋は汚部屋と化していくのです。僕もそうでした。結果的にワンシーズンしか着ていない服のオンパレードで服を処分しないので、どこにどんな服があるのかわからない状態でしたね。
 ところが今では、服自体が少なくワードローブにもワンシーズンを通して9着しかありませんから立派なミニマリストです。服が湿気を溜め込むこともないのでカビを含むこともありません。心の中は清々しい気持ちですね。今は自信を持って服は消耗品だと言える自分であります。つまり、服を購入する際には処分することを前提として考えるのです。それができることが服は消耗品であると断言できる自分になれたことを親に感謝するだけなのです。

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