2023年6月4日日曜日

なぜ捨てられないのか

  テレビのお片付け番組で、お片付けを希望するお宅にお邪魔し、お片付けを行うアシスタントの人がテレビを見ていたら、突然変わってしまったのです。そうです。あまりにも捨てられない人だったので呆れてしまい「別の人に頼んで」となったのでしょう。今ではミニマリストになった僕ですが、昔は捨てられない人でしたね。その時にはこだわりがありました。自分特有のこだわりです。だから捨てられない人には必ず、その人なりのこだわりがあるのです。僕でたとえれば一生懸命コレクションした古着のベースボールシャツ。「せっかく集めたんだからもったいない」というこだわりでした。ですが、着もしないのに所有していてもそれはストレスしか生みません。そのことに気づいた時にお片付けに目覚めた僕は思い切って処分することに成功しました。

 タイトルにあるように「なぜ捨てられないのか」には人それぞれ、こだわりが存在すると思うので、一概に決めつけたりしては良くなくて周りの人は暖かく見守る。それが大切でしょう。本人にお片付けの意志はあるわけですから、ゴミ屋敷の住人みたいに「これは資産だ。何としても捨てない」という感じではありません。それでもなかなか捨てられない人にアドバイスするのであれば、迷ったら処分の方向に気持ちが傾いていること。これをポイントとして考えると良いのではないでしょうか。1軍のキラキラしたアイテム。人間はこれらを手放そうと迷ったりはしません。だから迷っているということは、要らないという結論に近いと思うのです。そこで邪魔をするのが前述のこだわり。ボーナスで自分へのご褒美に買ったとか、当時の恋人にプレゼントされたとか、いろいろな理由があることは僕にも想像ができます。それを無理矢理「お片付けしろ」とは僕はなりません。取っておいても全然問題ありません。ただ迷っているという事実は存在し続けます。そのモノを処分するまでずっと。

 ご年配の人は「もったいない」とする傾向が強いです。なので、できるだけ若いうちにお片付けを進めてみることが大切なことかと思います。モノのない時代に育った年配の人は、なかなかお片付けが進まないとは思いますが、要は気の持ちよう。捨てることは決して悪ではありません。みなさまのご周辺で「なぜ捨てられないのか」と感じることがあれば、何らかのこだわりを抱えていると想像してあげて、その人が納得するまで待つことしかできないと思います。お片付けがうまくいくと良いですね。


 


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