2016年9月10日土曜日

洋服屋で行っている古着回収の意図

 世の中にはモノが氾濫しております。おそらくモノを所有していないと不安に感じるのが現代人の悲しい性なのかもしれません。反対に、お片付けというモノを所有しない、捨ててしまうという流れも同時に起こっています。それは豊かになり、モノで溢れかえった現代社会へ警鐘を鳴らしているともとれる興味深い動きです。
 最近アウトレットやショッピングモールの洋服屋で、古着を回収していることが多いのですが、そもそも古着の回収はリサイクルショップが行っていたものです。捨てるくらいなら少しのお金になればという客が着なくなった古着を持っていく流れです。しかし、それを今、新品を販売する洋服屋が行うことに一体何の意図があるのかというと、たいがいの店舗では古着回収するかわりに数百円券のサービス券を発行し、次回の買い物につなげてもらうのが狙いなのです。
 だから、表向きは古着回収を行い貧しい国へ送るとか、リサイクルし繊維を再利用するとか言っていますがそれは口実であって、結局はまたうちのお店で洋服を買ってねということなのです。

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