2020年1月10日金曜日

タイムセールという虚構

 時間つぶしにと思い、平日の昼間にパ○コに行きました。するとちょうどタイムセールをやっていました。店内が「タイムセール開催中で〜す」という甲高い声の女性販売員の活気出しがあちらこちらで行われており、女性たちは購買意欲をそそられているようでした。昔の僕ならたいして必要のないものを買ってしまっていたと思います。
 そもそもタイムセールとは、売り上げ目標を達成したい店舗側の意図のみが垣間見えます。そのタイムセールに「ラッキーじゃん」と踊らされる客側も客側ですが、経済の仕組みを知らない購買者は何も気づかずに、いつまでも買うのみ、消費するのみなのです。
 タイムセールは在庫処分と言い換えても良さそうです。在庫を一新し、新たな販売へと備える手段なのです。とはいえ、僕にはタイムセールが虚構に思えてなりません。ほとんどの人がたいして欲しくないものをタイムセールという虚構に騙され、ついつい財布の紐を緩めてしまうわけです。僕も昔、洋服屋に勤めていた時には虚構を作り出す側でした。インカムで売り上げの確認を行いながら、それぞれが売り上げ目標に対して接客を行うのです。この時に大切なのが冒頭の活気出し。全員で必死の形相で「店内タイムセール開催中でございま〜す」と絶叫すれば、飛ぶように服が売れるのです。
 しかし、これからはそう簡単にはいかないでしょう。ZOZOの前澤社長が退任したことは洋服の時代の終了を意味していると考えることができるでしょう。これから服に携わる人は大変でしょうが、服に異常にこだわるブサイクなアホをターゲットに、売り上げ目標を達成して欲しいと願うばかりです(言い過ぎちゃってごめんなさい)。

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