2020年5月18日月曜日

詩人と夭折

 以前にアーティストは夭折してしまうケースが多いと記しましたが、詩人も結構夭折しています。それから詩人は若い時にしか優れた詩を書けていない問題があります。そもそも政治家とかと一緒で、将来詩人になりたいという人と会ったことがありません。そのくらいマイノリティな職業です。おそらく詩人一本で飯を食っている人は本当にパーセンテージとして少ないのではないでしょうか。けれども、詩人はショーペンハウエルがいうように天才でなければなれない職業のひとつ。直感的なイメージを言葉にする詩人は選ばれた人しかなれない天才なのです。僕は高校生の頃、詩人になりたいと憧れたことがありますが、どうなってなれるのかわからず、諦めた過去があります。僕の若かりし頃の詩は数編、人に見せれるレベルのものですが、どこで公開しましょうか、と悩んでしまいます。
 僕が憧れる詩人は谷川俊太郎や田村隆一。お二人とも夭折していませんが、若かりし頃の作品は群を抜いて素晴らしいものです。神様は若者にしかチャンスを与えないのかもしれません。中でも田村隆一の『幻を見る人』は幾度読み返しても素晴らしい作品ですが、田村氏の若かりし日の作品。本当にかっこいいのでぜひ読んだことがないかたは1度読んでみることをおすすめいたします。それではまた。

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