2023年7月28日金曜日

あだ名の残酷さ

 小学校の頃に女の子で「野糞」というあだ名をつけられている女子がいました。子どもは残酷なものです。なぜそんなあだ名がついたのかというと、実際にその子が、放課後に友だちと遊んでいて、催してしまい野糞をしてしまったからだそうでした。それから塾に通っていた頃に「ウ○コマン」という気の毒なあだ名を塾講師からつけられている男子がおりました。1コマの授業中に3回トイレに行ったことが原因でした。塾講師は笑いながら「お前、またウ○コ?ウ○コマンじゃん」と言われてからかわれていましたね。今だったら大問題だと思います。時代背景がありますね。

 ちなみに僕はありがたいことに変なあだ名をつけられたことはないです。学生時代は苗字で呼ばれていました。高校時代には「ワキガ王」という不名誉なあだ名をつけられている男子同級生がいました。確かに彼がいるだけで教室中がワキガの匂いに包まれていたので、つけられた側はかわいそうですが、反論はできない感じでしたね。ところがワキガの匂いはカレーの香りに似ていて、慣れてしまうとなんともない匂いの一種。愛着を持っている人もいらっしゃると小耳に挟んだことがあります。

 子どもが教師のあだ名をつけるパターンもあって、それはそれでおもしろいと思います。僕が小学校の頃には「ゴリラ」とあだ名をつけられた担任の教師がいて、そのことに気づいた担任教師は激昂し、クラス全員に横ビンタをしてくる最悪な教師でした。ビンタ慣れしていて、あまり痛くはありませんでした。僕が子どもの頃はビンタは当たり前のようにありましたし、中学時代は竹刀を持ち歩く体育教師がおりました。若い子たちは驚くでしょうが、実際にいたんですよ。時代とともに学校の先生が尊敬されなくなって、偉くなくなった彼らは暴言や体罰を禁じられるようになりました。当然の流れですが、僕は学校の先生を尊敬しております。逆に自分が学校の先生を務められるかというと絶対に無理ですね。子どもの名前覚えられませんからね。

 子ども同士のあだ名のつけ合いに、大人が介入するのはナンセンスでしょう。あくまでも子どもたちはコミュニケーションの一環として、あだ名をつけたり、つけられたりしているので、寛容な気持ちで見守ってあげることが大切な大人の役割なのではないでしょうか。



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