2023年8月2日水曜日

配置転換

  知人が昔、某スーパーでバイトをしていた時に、かなりの頻度で配置転換が行われ、その度に辞める人が続出して、1年中求人を出すやばい職場であったそうです。人員配置の極意は適材適所に人を配置することであって、誰これ構わずに人を配置しても絶対にうまくいかないと僕は思います。たとえば接客態度が良い人をバックヤードに置いておいてはもったいないですし、接客ができない人をレジに置くことは、お店の信用を疑う結果となることは明らかです。僕自身も洋服屋のストックの仕事をしてみたくて応募したら「ツンデレさんは接客態度が良いのでフロアでお願いします」と配置転換されたことがあります。以来、洋服屋のストックのお仕事はできていません(悲しい)。僕はこのブログをはじめとして、イラスト制作に至るまで、割と仕事部屋にこもって作業することが得意。「よくそんなに何時間もこもっていられるね」と友人に言われたこともあります。

 人間には向き不向きがあるので、配置転換は大切だと思います。職場のマンネリ化を打開するためでしょう。だからと言って、頻繁に人員配置を変更する職場はやはり危険なことだと頭に入れて置く必要がありそうです。「せっかく慣れて来たのにまた異動?」となってしまっては、働く側も納得ができないと思うのです。職場の上層部は、配置転換で、ふるいにかけていると分析することもできます。要は労働者が試されているのです。「ついてこれるかな?」というように。ブラックな職場では「やる気あるやつだけ残る。それでいい」と考えている人も多いと思います。それからわざと社員を辞めさせたい場合。数ヶ月で、意図的に配置転換を繰り返し「辞めます」と本人から申し出るのを待つ。これは実際にあると聞いたことがあります。

 以前にある施設で働いていた時に、まったく動かない職員の人がいて、上司はいろいろと彼に要求したのですが、それでも動かないので、みんな諦めるというようなことがありました。僕はフットワークが軽くて気が利くので、彼に頼むよりも自分で仕事したほうが良い、と判断し、自分で動いていました。後から聞いたのですが、彼は司法試験を目指していて、暇つぶしと息抜きのために、その施設で働いているということでした。将来カフェをやりたいと目標を立て、カフェで働くのと、ただ制服がかわいいから働くのとでは、全然違うと思いますね。その意味で、司法試験の勉強の息抜きに施設で働くことは、真面目に働いている生活のかかった職員には失礼に値しますし、労働の意欲も低いのだと思いましたね。

 とにかくみなさまの職場では頻繁に配置転換がおこなわれているでしょうか。あまりにも酷い場合は転職も検討すべき重大事案。逆にまったく配置転換のない職場では、それはそれで、困った上司や同僚と定年まで働かなければならないので、悩ましい限り。つまり、良い会社では、適度なタイミングで適材適所に人を配置する職場だと思いますので、ご自分の会社が良い職場かどうか、見極めるチャンスだと思いますから、ぜひやってみてはいかがでしょうか。


 

 

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