2022年1月25日火曜日

保育系の職場に良い人材が集まらない理由

  保育系の施設で働いていた時に、正職の人から「いい人がいたら紹介してくれません?」と言われたことがありました。一般的に保育系の仕事は慢性的な人不足。それからお給料がなかなか上がりません。それはなぜなのでしょうか。僕なりに分析をしてみたのですが、やはり外から見た時に大変そうに見えないからなのではないかと考えることができます。実際に僕は知人に保育系の仕事をしたことがあると話したら「子どもと遊んで金もらえるなんていいね」と暴言を吐かれたことがあります。ですが、ここはポイントです。おそらく国のお偉いさんも同様の意見をお持ちなのでしょう。それは決して口には出しませんが、心の中ではそう思っているのです。だからお給料が上がらないのです。

 それから保育系の仕事は実際に働いてみると、変な部分が多いです。僕が最も衝撃を受けたのが、男性保育士から「このマット片付けてください」と命令された時です。頭の良い人はこの時点で仕事を辞めてしまうでしょう。マットくらい自分で片付けろよ、そう考えるからです。それから年配の女性保育士に「ツンデレさん、このテーブルのココ、雑巾で掃除してください」とか命令されたりしましたね。これらは自分のほうが上なんだよ、と刷り込みたいからなのだと考えることができます(レベル低っ)。これらのレベルの低い命令が日常茶飯事で行われていると本当に優秀で頭の良い人はレベルが低すぎて、仕事を続けるという選択に至らないと思うのです。そのことをたとえば友だちに話すとします。すると「保育系の仕事ってそんななの?」ということになり、預けるのをためらう可能性も出てきます。加えて前述の命令が子どもの聞こえる環境下でおこなわれる場合、お子様の中で、命令を出した側が偉い人間で、僕のように指示された人間は下の部類であるということが丸わかりしてしまうのです。おそらく、上下関係をはっきりさせたいからわざと子どもの前で命令をしている可能性も考えられます。

 これからも職員間で、変な命令や指示がネチネチと繰り返される限り、永遠に保育系の職場には良い人材は集まらないと考えて良さそうです。もしもこのブログをご覧になっている職場のかたで「うちは1年中求人を出しているけれど良い人が来ない・・・」と悩んでいるのなら、もうその職場はやばい職場として街の噂になっている場合もあるでしょう。ちなみに僕が働いた保育系の施設も1年中求人を出しております。

 結論から申し上げて、自分がされて嫌な命令や指示は人には出さないことをおすすめいたします。子どもと関わるのに誰が上で誰が下かなんてどうでもいい話じゃないですか。変な職場かも、と自覚症状のあるかたはとにかく改善、意識改革をしましょう。素敵な職場になるよう遠くからお祈りしております。



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